『除湿器おすすめ』試行錯誤して選び抜いた除湿器

梅雨の季節、部屋干しなどで湿度がとても高くなってきますよね。
すると色々な場所にカビが生えてきます。
カビは生えているだけで不衛生です。
しかしカビは胞子を出しますので、さらにカビが増えるのはもちろんのことアレルギーの原因にもなります。
梅雨の季節以外も、風通りが悪く湿気がこもりやすい場所は対策を講じなければなりません。
そこで今回は、部屋あるいは小スペースの湿度を下げるために除湿器の選び方について解説していきたいと思います。
もしかすると少し値が張るかもしれません。
しかし今から紹介する方法の通り順を追って絞り込んでいけば値段以上の価値がありますし、長期的に使うことができれば費用対効果の高い買い物と言えるでしょう。
では早速解説していきたいと思います。
目次
電気代の計算方法
まず除湿器を購入するにあたって多くの方が気になるのが、電気代だと思います。
各メーカー等の商品ページを参考にする場合、電気代が載っている場合もありますが、そうでない場合が多いと思います。
しかし消費する電力値は載っている場合がほとんどです。
ですから消費電力値を電気代に変換して比較していただきたいのです。
ここでは簡単な電気代算出方法を紹介します。
では計算式です。
①その家電が一日どれだけ電力を消費するか調べる
消費電力(W)×一日の使用時間(h)
=電力量(Wh)
②電力会社の料金プランの単位に変換
電力量(Wh)÷1000=電力量(kWh)
③契約している電力会社の料金プランより電力量料金単価を調べる
電力量(kWh)×単価(円/kWh)
=一日の電気代(円)
このようにして算出していきます。
③の単価は固定値ですので、①までの計算で十分比較できます。
原理を知り使用用途に合わせて選ぶ
除湿器の原理は大きく以下の3種類あります。
・コンプレッサー式
・デオライト式(デシカント式)
・ハイブリット式
それに加え除湿器界にとって新しい技術もあります。
今回はペルチェ式について紹介します。
コンプレッサー式
室内の空気を冷やすことにより、湿気を水滴にして除去します。
従って室温が高い夏場に有効です。
しかしコンプレッサーを備えるため動作音が大きい傾向にあります。
ゼオライト式
ゼオライト(乾燥剤)により湿気を吸着後、ヒーターにより気化させ熱気換器により結露させ水滴を除去します。
乾いた空気(排出される空気)はヒーターにより温められているため、室温を下げる効果はありません。
しかしオールシーズン使用することができます。
またヒーターを使うためコンプレッサー式に比べ、電力量は2~3倍高くなります。
ハイブリッド式
文字通りコンプレッサー式とゼオライト式をハイブリットさせたものです。
室温が高い時にはヒーターが作動せず(コンプレッサー式)、室温が低い時にはヒーターが作動します(ゼオライト式)。
このように両者の良いとこどりをした原理と言えます。
しかし値段は高い傾向にあります。
電気代も抑え、オールシーズン使用したい場合にはこちらを選択した方がいいかもしれません。
ペルチェ式
大まかな原理はコンプレッサー式と同じです。
空気を冷やして湿気を水滴にし除去するというものです。
コンプレッサー式からペルチェ式にすることで以下のようなメリットがあります。
・軽量かつコンパクト
・運転音が静か
・低価格
しかし反対にデメリットとして除湿能力が低いことが挙げられます。
ですからサブの除湿器であったり、押し入れの除湿といった使用用途が有効です。
ペルチェ効果とは
ペルチェ式除湿器はこのペルチェ効果を利用しています。
異なる金属の接合部に電気を流すと片方の金属では吸熱、もう片方は放熱する現象をペルチェ効果といいます。
つまり暖かい空気を取り込みペルチェ効果で空気を冷やす。
その結果湿気は水滴に変わり除去できるのです。
メーカー選び
~各メーカーの強みを知る~
原理が分かったところで次はメーカーを選んでいきたいと思います。
どのメーカーも基本的に除湿機能や衣類乾燥は甲乙つけることは難しいと思います。
ですから各メーカーが力を入れている部分、独自の機能を中心に知っていただきたいと思います。
すべて紹介することはできないので、除湿器で有名なメーカーに絞り簡単に紹介したいと思います。
パナソニック
(特徴)
・デシカント式、ハイブリット式が人気
・除菌、脱臭効果のある「ナノイー」搭載
・衣類乾燥機能に強い
シャープ
・コンプレッサー式が人気
・カビ等の除菌、ウイルス除去、脱臭効果のある「プラズマクラスター」搭載
・衣類乾燥機能も充実
コロナ
・コンプレッサー式が人気
・低価格、消費電力も少ない
・低価格であるにもかかわらず除湿、他機能も性能が高い
三菱電機
・コンプレッサー式が人気
・「3Dムーブアイ」で乾いていない部分を集中的に乾燥させる
アイリスオーヤマ
・コンプレッサー式、デシカント式をそろえている
・除湿機能に特化(サーキュレーターがついている製品もある)
・低価格
ダイキン
・家庭用設置型除湿器により水捨て不要(高湿度の空気を室外に排出)
・フィルターの性能が高い
・除湿器内の除菌、汚れの分解に強い「光速ストリーマ」搭載
※プラズマクラスター、ナノイー、光速ストリーマの違いについて以下の記事で詳しく解説しています。
KLOUDIC
ネットショップでコンパクトな除湿器を探しているとよく目にするメーカーがKLOUDICかと思います。
KLOUDICはメーカー名ではなくブランド名でありますが、コンパクトな空調製品を多く取り扱っています。
除湿器もペルチェ式を採用したものもあり、さらに低価格で手に入れることができます。
除湿能力と部屋の広さ
除湿能力は高いものほど効果を発揮してくれることは間違いないです。
しかし性能がいいほど値段が高くなるため、部屋の広さに対する最低限の除湿能力を備えているものでも十分かと思います。
異常に湿気がこもりやすい部屋や、部屋干しを多くする場合などは1つ上のグレードを購入することをおすすめします。
以下に一覧を載せますので参考にしてみてください。

価格ドットコム 除湿器の選び方
https://kakaku.com/kaden/dehumidifier/guide_2165/
タンク容量
タンク容量は大きければそれだけ水捨ての手間が省けます。
大型であれば3~10L以上、小型(ペルチェ式など)であれば0.5~1.0Lくらいが一般的です。
同じグレードでもタンク容量が大きいほうを選ぶのが良いでしょう。
また除湿器の機能として、タンクが満杯になったら自動的に停止する機能もあります。
付随する機能を知る
例えば空気清浄機能でもメーカーにより若干の違いがあります。
このように除湿器の機能を見ていく際には、一般的にどんな機能があるのかを知っていく必要があります。
多くのメーカーが付けている機能として
・空気清浄機能
・衣類乾燥特化機能
・省エネモード(乾き度チェック機能、騒音抑制機能など)
があります。最終的な判断材料としてや、メーカー選びのの際に比較してみるのが良いと思います。
メーカー別おすすめ除湿器
最後にメーカーごとにおすすめの除湿器を紹介したいと思います。
パナソニック
(ハイブリッド式)
・F-YHTX200
ナノイー等パナソニックの技術はもちろんのこと、ツインルーバーで広範囲の洗濯物も即効乾燥します。
・F-YHTX90
スペースにお悩みの方も、高性能な除湿器であるのも関わらず寸法が高さ 335 × 幅 470 × 奥行 250mmと省スペースを実現しています。
(デシカント式)
・F-YZTX60
コンパクトで持ち運び楽々です。
シャープ
(衣類乾燥除湿器)
・CV-Lシリーズ
上のグレードからパワフルタイプ、スタンダードタイプ、コンパクトタイプになっています。
またプラズマクラスター搭載で消臭、防菌、防カビばっちりです。
特におすすめはCV-L180です。
高い除湿機能で大量の部屋干しにも最適です。
・CM-L100
冷風機能付きの除湿器です。
コロナ
・CD-H1020
CDシリーズはH、S、Pの順にコンパクトになっていきます。
CD-Hシリーズには1820と1020があり1820は1020の2倍近くの除湿能力があります。
値段と部屋の広さを考慮して選んでみてください。
また厚手で乾きにくいものに集中的に温風を当てる厚物モードがあります。
三菱電機
(ズバ乾が魅力)
・MJ-PV240RX
インバーター「ズバ乾」を搭載し、部屋の湿度に合わせて自動でパワー調整します。
(3Dムーブアイ搭載)
乾いていない部分を検知し、集中的に乾かします。
・MJ-M120RX
アイリスオーヤマ
・DDD-50E
除湿器上部にサーキュレーターが付いているタイプです。
サーキュレーターと除湿器がそれぞれ単独運転できるため使用用途が広がります。
ダイキン
(設置型除湿器)
・住まい向け除湿乾燥機 「カライエ」
こちらは今まで紹介した除湿器とは異なる用途ですが、湿気のこもりやすい部屋や倉庫に設置するタイプです。
ネットショップでも販売されていますがそちらで購入する際は工事費が含まれているか別途かかるかをよく確認したほうがいいです。
ダイキンのホームページからも確認してみてください。
https://www.daikinaircon.com/karaie/
(空気清浄機)
・MCZ70W
空気清浄機に除湿機能がついているタイプです。
ダイキンといえば空調ですから空気清浄機能はバツグンと言えます。
しかし+αとして除湿機能があるので、除湿メインで考えている方は他社製品とよく比較した方がいいかもしれません。
KLOUDIC
・DH-CS01
除湿能力は一日400~450mlですが、小型かつ低価格であるため、洗面所や狭い台所、クローゼットでの除湿におすすめです。
まとめ
除湿器1つでもいろいろな種類がありますし、自分に合ったものを選ぶとなるとどのように判断してよいかわからない方は多いと思います。
今回の記事を読んで順を追って選んでいただき、最適な除湿器を購入できるようになっていただければ良いなと思います。
今回もお読みいただきありがとうございました。
ではまた次回に。。
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