【甲信越・東海版】臨床検査技師になれる専門学校«3選»

私は臨床検査技師として7年ほど働いております。
その中で病院、クリニック(健診・ドック)、検査センターと渡り歩いてきました。
現場に入って、色々な技師と出会いました。学生時代の話もよく出てくるのですが、「大学に行ける余裕がなかった」とか「そんなに頭が良くなかったけど医療従事者になれるものなんだね」とよく話しています。
さてこの記事を見ている方は学費に余裕がない、学力(偏差値)があまり高くないけど臨床検査技師を目指したいとお悩みなのではないかと思います。
安心してください!
今回は私の学生時代の進路担当の先生や私の知り合いの技師の話から徹底解説していきます。
今回の内容は大きく以下の通りです。
大学進学もメリットは大きいですが、専門学校だからといって劣っているわけではなく専門学校は大学とは違った良さがあります。最後には後悔なく専門学校へ進学できるようになれると思いますよ。
進学すべき専門学校3選
臨床検査技師をはじめから目指すのであれば文部科学大臣指定の学校に通わなければなりません。
この記事では当然これを踏まえて紹介していきます。しかし自分で調べる際には該当する学科はあるか、免許は取得できる専門学校かを調べることが重要です。
細胞検査士が行う細胞診検査は行っている施設が少ないです。
そのため養成コースのある大学や養成所で勉強し資格試験を受けることが一般的です。ですからこれから臨床検査技師を目指す方は細胞検査士のことも検討してみてください。それを見据えたうえで進学すればあとから細胞検査士の学校に入っておけばよかったという後悔をせずに済みます。細胞検査士を取れる学校に入れば、臨床検査技師と細胞検査士の受験資格を手にすることができます。実際の就職先は必ずしも細胞診検査を行う職場でなくても大丈夫なので、興味のある方は入学するべきかと思います。
学費平均
入学金:約300,000円
3年間合計:約4,000,000円
(教科書代・設備費等含む)
偏差値平均
結論を言うと専門学校に偏差値の設定はありません。ごくまれに設定している専門学校はありますが、目安にするほどではありません。
しかし入試の難易度はどれくらいかというのは気になるところだと思います。ですから今回は各専門学校の入試情報より試験内容を紹介したいと思います。
たとえば数学でいえば、数学Ⅰと数学Ⅲでは難易度が段違いであると思います。そういった情報で判断いただきたいと思います。
臨床検査技師の専門学校は低学力でも入れるところはあります。面接で熱意が伝わればそれだけで合格が出ることもあります。ですから自分は勉強できないから医療従事者になれないなんて思わないでください。
入学すれば、周りにも同じ人はいますし先生もそれを踏まえて教えてくれます。勉強のやり方が分からない方も問題ありません。ですから「臨床検査技師になるんだ」という意志を枯らさないでください。
甲信越地方の学校

甲信越で臨床検査技師を目指せる専門学校は2校あります。(新潟)
国立病院機構「西新潟中央病院」の敷地内にキャンパスが併設されており臨地実習はもちろん、1年次から臨地見学など現場をイメージできる機会が多いのが魅力です。
またサークルも多くあり勉強もしっかり行いながらスポーツ(遊び)もめいっぱい楽しめます。
[該当学科]
臨床検査技師科
[試験科目]
理科(①生物基礎、②化学基礎)
③数学Ⅰ
[入試制度]
指定公推薦入学:書類、面接
学校推薦入学:書類、面接
社会人入学:書類、面接
一般入学:書類、学力試験(①、②or③の2科目)
AO入学:プレゼンテーション課題、面接
併願制度あり
[所在地]
西新潟中央病院キャンパス:新潟県新潟市西区真砂1-14-65
最寄駅:越後線「小針駅」から徒歩10分
バス:新潟駅発 有明線「国立西新潟中央病院前」
新潟駅発 西小針線「小針自由が丘」
[学費]
入学時:780,000円(前期授業料等含む)
諸費用:約190,000円(教科書代等)
3年間合計:約4,100,000円
<詳しくはコチラからどうぞ>
同専門学校が所属するチーム北里には北里大学など3つの教育機関と4つの大学病院が属しており、学生間では医学部や薬学部等とチーム医療教育カリキュラムがあり、現場での連携を学生の時に学ぶことができ即戦力になります。
また臨床検査技師免許に+αで臨床工学技士(同専門学校で+1年)や細胞検査士、大学編入への進路フォローも手厚く、現場では臨床検査技師として数少ない存在として活躍できるでしょう。
[該当学科]
臨床検査技師養成科
[入試科目]
国語(現代文)
数学Ⅰ
理科(化学基礎、生物基礎)
英語
[入試制度]
指定公推薦入学:書類
公募推薦入学:面接
自己推薦入学:書類、面接
一般入学:学力試験(上記5科目から2科目選択)
AO入学:面接
[所在地]
新潟県南魚沼市黒土新田500
最寄駅:上越線「浦佐駅」
バス:浦佐駅から通学バスで7分
[学費]
入学時:約780,000円(前期授業料含む)
諸費用:約280,000円(教科書代等)
3年間合計:約4,000,000円
※臨床工学専攻科(+1年):約1,400,000円
<詳しくはコチラからどうぞ>
東海地方の専門学校

東海で臨床検査技師を目指せる専門学校は1校あります。(静岡)
学校周辺に様々な施設が併設されており、充実した学生生活が送れます。学習面では実習室や医療機器の完備はもちろんのこと、広い図書室や学校周辺に総合病院、介護福祉施設があり勉強にはもってこいの環境です。また敷地内に体育館や運動場もあり無料で楽しめます。(多くのサークルがあります)
他の専門学校にない特徴として、様々な授業でグループディスカッション形式やプレゼンテーション形式をとっており現場に出た時の学会発表等の訓練ができることが魅力です。
[該当学科]
医学検査学科
[試験科目]
①国語 (現代文のみ)
②コミュニケーション英語I
③数学I
④生物基礎
[入試制度]
推薦入学:面接、学力試験(①、②、③or④の3科目)
一般入学:面接、学力試験(①、②、③or④の3科目)
社会人入学:面接、常識問題(国語)、小論文
[所在地]
静岡県浜松市浜北区平口2000
最寄駅:西鹿島線「浜北駅」
バス:浜北駅からシャトルバス
[学費]
入学金:200,000円
諸費用:約200,000円
3年間合計:3,400,000円
<詳しくはコチラからどうぞ>
楽しいキャンパスライフを送るために
臨床検査技師になるため勉強を頑張れる環境は大切です。しかし365日24時間勉強するわけではないので、他の要素も大切にしなければ心が折れてしまいます。
ここでは大切な2つの要素を軽く解説します。
[通勤距離]
公共交通機関を使う場合、通学時間は無駄な時間です。
車で行く場合はドライブ好きには息抜きになりますし、自転車や徒歩圏内だと軽い運動になります。しかし公共交通機関の場合おとなしく座ってなければなりません。勉強もできますが集中力に欠けさらに書く勉強もできなのでかなり効率が悪いです。
公共交通機関を使う場合は長くても30~45分圏内であることが理想です。
学生寮や学校近辺の部屋を借りられれば最高です。ちょっとしたことでも自室に戻れますしね。
[娯楽施設]
コンビニやファミレス、居酒屋、カラオケやボウリングなどのアミューズメント施設が学校の近くにあるだけで3年間の学生生活は楽しくて専門学校でもよかったと思えるでしょう。(専門学校が勉強漬けであるというイメージの場合)
一番良くないパターンは最寄駅から2~3駅以上離れたところにしか居酒屋やアミューズメント施設がなかったり、コンビニが徒歩5分以上かかる距離にあることです。
大学を考えてみてください。コンビニは特にカフェなども併設されているところがほとんどですよね。
そういった小さな不満も1年、2年と積もればトータルで「あまり楽しくなかった学生生活」になってしまいます。学校帰りに少しでも遊べたらいいですよね。
通学も同じです。スマホをいじったり、寝たりする無駄な時間がなくなれば質のいい勉強や息抜きに使えるはずです。
学費や雰囲気なども非常に重要ですが、通学時間や娯楽施設も次いで重要です。
甲信越・東海に住んでいる方で良い専門学校が見つからなければもっと視野を広げましょう。関東や近畿の辺りに目を向ければ選択肢はぐっと広がるはずです。
以下の記事で関東、近畿の専門学校を紹介していますのでご覧になってみてください。
まとめ
今回は私の経験と周囲の検査技師の話から臨床検査技師になるためのおすすめの専門学校、専門学校進学のメリット・デメリットを紹介・解説しました。
専門学校に進学すると決めたからには、すぐに行動することが大切です。今がある意味人生の分岐点なのですからチャンスを逃してはなりません。
まずは資料請求してみて学校の情報(学費の詳細、カリキュラム)や学校の雰囲気を詳しく知りましょう。そのうえでオープンキャンパスなどで、実際に学校に触れてみてください。
専門学校の入試に向けて効率的な勉強方法も解説していますのでぜひご覧になって、少しでも取り入れてみてください。
他の地方の専門学校も検討したい方は以下のカテゴリーページからご覧ください。
カテゴリページ:臨床検査技師>学校
また大学も検討したい方は以下の記事で紹介していますので、合わせてご覧になってみてください。
また私のブログではこのような臨床検査技師の記事やスキルアップのための記事を書いています。きっとあなたの悩みも解決できると思いますので、気になる方は下のカテゴリーページからご覧ください。
カテゴリーページ:臨床検査技師
カテゴリーページ:スキルアップ
今回もお読みいただきありがとうございました。
ではまた次回に。。
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