大阪・京都【近畿版】臨床検査技師になれる専門学校«4選»

私は臨床検査技師として7年ほど働いております。
その中で病院、クリニック(健診・ドック)、検査センターと渡り歩いてきました。
現場に入って、色々な技師と出会いました。学生時代の話もよく出てくるのですが、「大学に行ける余裕がなかった」とか「そんなに頭が良くなかったけど医療従事者になれるものなんだね」とよく話しています。
さてこの記事を見ている方は学費に余裕がない、学力(偏差値)があまり高くないけど臨床検査技師を目指したいとお悩みなのではないかと思います。
安心してください!
今回は私の学生時代の進路担当の先生や私の知り合いの技師の話から徹底解説していきます。
大学進学もメリットは大きいですが、専門学校だからといって劣っているわけではなく専門学校は大学とは違った良さがあります。最後には後悔なく専門学校へ進学できるようになれると思いますよ。
進学すべき専門学校4選
臨床検査技師をはじめから目指すのであれば文部科学大臣指定の学校に通わなければなりません。
この記事では当然これを踏まえて紹介していきます。しかし自分で調べる際には該当する学科はあるか、免許は取得できる専門学校かを調べることが重要です。
細胞検査士が行う細胞診検査は行っている施設が少ないです。
そのため養成コースのある大学や養成所で勉強し資格試験を受けることが一般的です。ですからこれから臨床検査技師を目指す方は細胞検査士のことも検討してみてください。それを見据えたうえで進学すればあとから細胞検査士の学校に入っておけばよかったという後悔をせずに済みます。細胞検査士を取れる学校に入れば、臨床検査技師と細胞検査士の受験資格を手にすることができます。実際の就職先は必ずしも細胞診検査を行う職場でなくても大丈夫なので、興味のある方は入学するべきかと思います。
学費平均
入学金:約300,000円
3年間合計:約4,000,000円
(教科書代・設備費等含む)
偏差値平均
結論を言うと専門学校に偏差値の設定はありません。ごくまれに設定している専門学校はありますが、目安にするほどではありません。
しかし入試の難易度はどれくらいかというのは気になるところだと思います。ですから今回は各専門学校の入試情報より試験内容を紹介したいと思います。
たとえば数学でいえば、数学Ⅰと数学Ⅲでは難易度が段違いであると思います。そういった情報で判断いただきたいと思います。
臨床検査技師の専門学校は低学力でも入れるところはあります。面接で熱意が伝わればそれだけで合格が出ることもあります。ですから自分は勉強できないから医療従事者になれないなんて思わないでください。
入学すれば、周りにも同じ人はいますし先生もそれを踏まえて教えてくれます。勉強のやり方が分からない方も問題ありません。ですから「臨床検査技師になるんだ」という意志を枯らさないでください。
京都府の専門学校

京都で臨床検査技師を目指せる専門学校は1校あります。
独自のカリキュラムである「チーム医療セミナー」では京都保健衛生専門学校の全3学科(検査、看護、工学)が合同で現場の連携について学びます。各々の視点から一つの疾患に対する患者様への検査方法、 治療方法、ケア方法などについて考え、 互いの長所・短所や専門性を学んでいきます。
また各検査分野を実際に現場で経験する臨地実習の他に「循環器実習」があります。循環器系病院は心臓や血管の疾患に強く、紹介等で循環器系疾患を患った患者さんも多く来院します。循環器系に興味がある方は非常に有意義な実習となり自分の検査技師像がイメージできて就職後は楽しく仕事ができるでしょう。
[該当学科]
第一臨床検査学科(昼間部)
第二臨床検査学科(夜間部、4年制)
[試験科目]
①基礎学力試験(計算問題)
②国語(古文・漢文除く)
③数学(Ⅰ、A)
理科(④化学基礎、⑤生物基礎)
[入試制度]
指定公推薦入学:高校の進路担当者に問い合わせください
高校推薦入学:面接、学力試験(①③④⑤から1科目選択)
自己推薦入学:面接、学力試験(①③④⑤から1科目選択)
一般入学:面接、学力試験(②③④⑤から1科目選択)
一般入学(最終募集区分):面接、学力試験(③④⑤から1科目選択)
AO入学:面接、小論文
[所在地]
京都府京都市上京区千本通竹屋町東入主税町910
最寄駅:山陰本線「二条駅」から徒歩10分
バス:京都駅、三条駅、大宮駅→「千本旧二条駅」から徒歩2分
[学費]
(第一臨床検査学科)
入学時:850,000円(前期納付分含む)
諸費用:約200,000円(教科書代等)
3年間合計:約3,800,000円
(第二臨床検査学科)
入学時:650,000円(前期納付分含む)
諸費用:約200,000円(教科書代等)
4年間合計:約3,300,000円
<詳しくはコチラからどうぞ>
スタディサプリ進路:京都保健衛生専門学校
大阪府の専門学校

大阪で臨床検査技師を目指せる専門学校は3校あります。
2018年に改修しリニューアルしました。実習室や教室等、机やその他設備が専門学校とは思えないほどとてもきれいです。学生寮もあり他県からでも入学する価値は十分あると思います。
また「習熟度教育」に力を入れており、苦手分野の徹底的バックアップと得意分野ではより高度な専門知識・実習訓練により勉強を頑張れば自分の頑張り以上に実力が身についています。
[該当学科]
臨床検査学科
[試験科目]
①国語
②英語
理科(③化学基礎含む領域、④生物基礎含む領域)
[入試制度]
推薦入学:面接、学力試験(③④から選択)
一般入学:面接、学力試験(①②から1科目、③④から1科目の計2科目選択)
大短専卒者入学:面接、学力試験(③④から選択)
社会人入学:面接、学力試験(①②から1科目、③④から1科目の計2科目選択)
AO入学:書類、面接
[所在地]
大阪府東大阪市下小阪4-12-3
最寄駅:近鉄奈良線「八戸ノ里駅」から徒歩10分
[学費]
入学時:約920,000円(前期納付分、諸費用含む)
諸費用:約160,000円
3年間合計:約3,320,000円
<詳しくはコチラからどうぞ>
「職業実践専門課程」認定校など大阪医療技術学園専門学校ならではの魅力がたくさんがあります。中でも臨地実習が3パターンから選べる点が魅力的です。
多くの専門学校は病院で4~6か月実習をします。病理検査や微生物検査を外注している施設の場合は検査センター等で補完的に実習することになります。しかし大阪医療技術学園専門学校は3パターンから実習形式を選ぶことができ、自分のイメージする将来像に合った実習を行うことができます。
(3パターン内容)
・病院での実習6か月
→臨床現場での圧倒的経験が国家試験や仕事に活かせる
・検査センター及び企業での実習+病院実習3か月
→臨床経験に加え社会人としての振る舞い、検査センターでの特殊検査等を経験でき病院だけでは得られない広い視野(検査データの見方など)を獲得できる
・学内講義、実習+病院実習3か月
→本来実習で費やす3か月間をより深い専門知識の修得に励むことができる
[該当学科]
臨床検査技師科
[試験科目]
理科(①化学基礎、②生物基礎)
[入試制度]
推薦入学:面接、学力試験(①または②)
業界推薦入学:面接、学力試験(①または②)
卒業生入学(他科より):面接、学力試験(①または②)
大学推薦入学:面接、学力試験(①または②)
一般入学:面接、作文、学力試験(①または②)
適正AO入学:プレ授業理解度チェック、適性試験、面接
[所在地]
大阪府大阪市北区東天満2-1-30
(最寄駅)
JR「大阪天満宮駅」
堺筋線「南森町駅」谷町線「南森町駅」
京阪本線「京阪天満橋駅」谷町線「天満橋駅」
各5駅から徒歩10分
[学費]
入学金:300,000円
諸費用:200,000~300,000円(教科書代等)
3年間合計:約4,200,000円
昭和7年に大阪接骨学校として設立した80年の歴史ある学校です。東洋医学にも強いため西洋医学中心である昨今の医療現場では数少ない検査技師になれると思います。
またカリキュラムでは他の専門学校があまり取り入れないドイツ語や有機化学、臨床診断学といった分野も学べ就職し勉強不足で泣きを見ることはないでしょう。また大学への編入も可能です。
[該当学科]
臨床検査科
[試験科目]
①数学Ⅰ
理科(②化学基礎、③生物基礎)
[入試制度]
指定公推薦入学:面接、小論文または学力試験(①②③から1科目選択)
公募推薦入学:面接、小論文または学力試験(①②③から1科目選択)
医療人推薦入学:面接、小論文または学力試験(①②③から1科目選択)
一般入学:面接、小論文または学力試験(①②③から1科目選択)
社会人入学:小論文、面接
AO入学:書類、レポート、面接
[所在地]
大阪府大阪市北区長柄西1-7-53
最寄駅:阪急千里線「天神橋筋六丁目駅」から徒歩8分
[学費]
入学時:630,000円(1期納付分含む)
諸費用:約200,000円
3年間合計:約3,500,000円
<詳しくはコチラからどうぞ>
スタディサプリ進路:大阪行岡医療専門学校長柄校
まとめ
今回は私の経験と周囲の検査技師の話から臨床検査技師になるためのおすすめの専門学校、専門学校進学のメリット・デメリットを紹介・解説しました。
専門学校に進学すると決めたからには、すぐに行動することが大切です。今がある意味人生の分岐点なのですからチャンスを逃してはなりません。
まずは資料請求してみて学校の情報(学費の詳細、カリキュラム)や学校の雰囲気を詳しく知りましょう。そのうえでオープンキャンパスなどで、実際に学校に触れてみてください。
専門学校の入試に向けて効率的な勉強方法も解説していますのでぜひご覧になって、少しでも取り入れてみてください。
他の地方の専門学校も検討したい方は以下のカテゴリーページからご覧ください。
カテゴリページ:臨床検査技師>学校
大学も検討したい方は以下の記事で紹介していますので、合わせてご覧になってみてください。
また私のブログではこのような臨床検査技師の記事やスキルアップのための記事を書いています。きっとあなたの悩みも解決できると思いますので、気になる方は下のカテゴリーページからご覧ください。
カテゴリーページ:臨床検査技師
カテゴリーページ:スキルアップ
今回もお読みいただきありがとうございました。
ではまた次回に。。
コメントを残す