• ブログ主:こうさん
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臨床検査技師が内視鏡領域を勉強する意味【消化器内視鏡技師免許紹介】

<この記事の対象者>
[重要]超音波検査・MRIに関わる検査技師

[+α]すべての検査技師(特に自院に内視鏡検査施設がある場合)

私は臨床検査技師として7年ほど働いています。7年のうち半分は生理機能検査担当として、特に超音波検査を行っていました。


さて臨床検査技師として働いていると他コメディカル領域の知識を求められる、あるいは必要だなと感じる場面が出てくると思います。

検体検査を行っている方他の検査結果の意義を知らないと正しい判断がにぶることがあります。画像検査を担当している方は、Xp・CT・MRI・内視鏡の画像を手掛かりに検査することもあるかと思います。


今回は内視鏡検査の知識や技術は臨床検査技師にとって必要なのかということについて考えていきたいと思います。


結論は内視鏡検査の知識や技術を修得すべきです。


単純に何でも知っている人間は重宝されます。しかし今回はなぜ習得すべきか、どんな場面で必要になってくるのかということをしっかり理解していただいて勉強してほしいと思います。


なぜならば意義を理解している・いないとでは臨床検査領域との関連付けができずにただ知識があるだけで活かすことのできないダメ技師になってしまうからです。あなたも容易に想像できると思います。

今回の内容

●内視鏡領域を勉強すべきワケ
(+どんな場面で必要になるのか)

●臨床検査技師が常に考えるべき大切なこと

●内視鏡領域を勉強した後に形にして証明する方法


私の友人には東京某病院で内視鏡検査助手している技師がいます。コロナが広がる以前に他の検査技師の友人も含めよく検査技師の内視鏡知識の必要性について話していました。

私が画像検査を担当してきた経験と内視鏡助手に従事している友人、検体検査を担当している友人の経験をもとに解説していきます。

内視鏡領域を勉強する意味

ではさっそく本題です。ここでは画像検査を担当している技師とその他分野を担当する技師と分けて解説していきます。


画像検査担当技師では…?

臨床検査技師が従事できる画像検査には、超音波検査やMRIなどがあります。内視鏡領域の知識や技術を身につけることで病変の発見率を格段に向上させることができます。

例えば過去に大腸内視鏡を行っていて横行結腸に小さな病変があったとします。内視鏡の画像も理解できれば具体的に横行結腸のどこに病変があるのか鮮明にイメージできます。そして病変周囲を注意してみることができ、軽度に進行していた場合でも確実に所見を拾えます。


またドクターに結果を報告する、あるいは問い合わせがあった時も自分が出した検査結果の根拠付けにもできます。

[例]超音波検査の結果報告
胃前庭部前壁よりに低エコー病変(+)内部エコー比較的均一、カラーシグナル(-)周囲明らかなリンパ節腫脹(-)
前回超音波検査では指摘されず、同日の内視鏡検査では同部位に粘膜下腫瘍指摘あり。今回の低エコー病変と同一のものと考えられる。

→患者は無駄に精密検査を受けなくて済んだ(引き続き経過観察)

このように内視鏡画像を判読できアプローチをしっかりできれば、他の技師とは一歩群を抜いた信頼を勝ち取れるでしょう。




検体検査担当技師では…?

検査結果が異常高値や異常低値を示した場合、カルテを確認すると思います。内視鏡の知識に乏しくとも診断所見や分かりやすい画像所見であれば、検査結果と関連付けて判断することはできます。

しかし内視鏡専門用語が使われていたり、素人では見落とすような画像所見だったらどうでしょう。先輩や上司、医師や内視鏡スタッフに聞かなければなりません。毎回そんなことをしている検査技師を見てあなたは信頼できますか?

専門外のことはわからないから聞けばいいというスタンスでは、いざ他のスタッフと意見交換するときまともに取れあってくれません。


他にも内視鏡領域を勉強していれば、無駄な時間を使うことがなくなります。自分で調べたり教えてもらったりする時間が少なくなりますよね。






【他と差をつける】大切な心得

内視鏡領域もそうですが、他職種・他分野の勉強をする際は自分の担当業務と関連付けしてインプットしましょう。

といったところでほとんどの技師は「そんなこと普段からやっているよ」と言います。ではなぜ私が「そんなこと」を大々的に取り上げているかと言いますと、みなさん本当の意味ではできていないからです。

あなたはどうでしょうか。

これから具体的なインプット方法を解説しますので、確認してぜひ取り入れてみてください。

正しいインプット方法

①内視鏡検査の基本的知識(専門用語、検査器具、原理)を集中して覚え土台を作る

②担当業務を主体に内視鏡の知識を追記していく
(「→内視鏡ではこうなる」のような書き方)
②’内視鏡の知識から想定される担当分野や習得分野の知識をすべて書き出す。

③日々のルーチン業務で検査している患者(検体)は内視鏡だとどんな所見になりそうか考えてみる(注意散漫にならない程度に)

④その患者が内視鏡歴がある(またはこれから受ける)場合、答え合わせをする

①は勉強するうえで当たり前にできているでしょう。しかし②は十分にできていない方が多いです。①は基本的知識なので他分野につながる部分はあまりないですが、②の画像所見や内視鏡的解剖・術法を分かりやすくまとめて終わりという方が多いのです。これで勉強した気になっているのでしょう。


③と④をスラスラとこなせるようになったとき、真の意味で内視鏡の知識や技術を活かせていると言っていいと思います。


チーム医療が重要視されている現在、知識を「覚えて終わり」ではなく「すべてにつなげる」ことが他職種と連携する医療従事者の勉強方法だと思います。






内視鏡検査を習得しよう

先ほどの項目で他領域の正しいインプット方法(勉強方法)を解説しました。基礎知識の勉強が終わり、画像所見や術法の勉強に移った際に並行して行うべきことがあります。それは実際に内視鏡検査に身を置くということです。


特に画像検査を担当している検査技師実際に体で覚える、内視鏡スタッフとの今後の連携、後述の消化器内視鏡技師の取得も目指せるといった点から強くすすめます。


規模が大きい医療施設になるほど、他部署への異動(研修)は難しいものに思えるかもしれません。しかし所属長に相談すれば前向きに考えてくれます(1回の相談では無理かもしれません)。また内視鏡基礎知識の勉強をある程度終えていれば、その姿勢も評価されます。


積極的にアクションを起こしましょう。


そして2年ほど内視鏡部門に従事すれば、消化器内視鏡技師の受験資格を得られます。今までの努力を形として残しておきましょう。内視鏡技師免許取得が1つのゴールで、元の部署に戻ってこの経験を存分に活かすのも良し、そのまま内視鏡検査に従事するのも良いかと思います。



消化器内視鏡技師

まず内視鏡検査での臨床検査技師の役割を見てみましょう

〇内視鏡医師の介助
・内視鏡の操作
・内視鏡で摘出した検体を検査できるように処理
〇内視鏡の洗浄や消毒、メンテナンス
〇患者や家族への検査説明
                      など

実際の業務は上記の通りですが、消化器内視鏡技師免許は内視鏡分野のすべての知識を問われます。そして内視鏡に関する専門資格はこの資格のみですので、検査技師として取得しない理由はないと思います。

では詳細です。


[主催]

日本消化器内視鏡学会

[種類]

第一種、第二種

[試験]

試験日:例年3月
試験内容:筆記

[費用]

受験料:10,000円
認定料:10,000円

[合格までの流れ]

①消化器内視鏡基礎医学講義を20時間以上受講する
②消化器内視鏡部門で2年以上実際に内視鏡検査に従事する
③年間の消化器内視鏡介助症例数(100件以上)の報告書を作成する
※項目:上部消化管・下部消化管・胆・膵(検査・処置)
④各書類を用意する
⑤申し込む(期間:例年9月下旬~11月末)
⑥書類審査合格発表(例年2月中旬)
⑦試験
⑧合格発表
⑨認定手続き
⑩証書が届く

[受験資格]

●日本消化器内視鏡学会専門医(非常勤含)の指導のもと、消化器内視鏡部門で実際に内視鏡に従事した勤務年数が申請時点で満2年以上である(勤務年数が満2年以上であっても、他部門勤務期間や専門医不在期間は無効)
●申請から5年以内に日本消化器内視鏡技師会・技師会各支部主催の医学講習会、または勤務先の日本消化器内視鏡学会認定専門医から、医学講義(内視鏡学総論・内視鏡検査と診断・内視鏡的治療)を20時間以上受講する
●申請から5年以内に日本消化器内視鏡技師会・技師会各支部主催の消化器内視鏡技師学会または技師研究会に2回以上出席する
●申請から5年以内に日本消化器内視鏡学会支部長承認が承認した消化器内視鏡技師会・技師会各支部主催の機器取扱い講習会基礎編に1回以上出席する

[詳細ページ]

消化器内視鏡技師認定試験 | 日本消化器内視鏡学会 (jges.net)






まとめ

今回は臨床検査技師が内視鏡検査領域を学ぶ意味、消化器内視鏡技師免許について解説しました。

日々の業務の中で内視鏡領域の知識や技術を発揮する場面はたしかに少ないです。しかしチーム医療が当たり前になってきている昨今で他領域の知識や技術は大きな信頼を得るために重要なことで他人からの評価を得やすくなります。他の技師と差別化され自分の価値が上がることでしょう。


積極的に資格を取得していきましょう

まずはどんな内容を勉強しなければならないのかホームページをぼんやり眺めてみるのもありでしょう。とにかく小さなことでも良いので行動してみることが大切です。いつのまにか資格取得へと気持ちが切り替わっていると思います。


資格は最もかんたんに個人を客観的に評価できるものです。ですから臨床検査技師というだけではなく1社会人としての資格も取得しておかなければなりません。

以下の記事では社会人が取得しておくべき資格を紹介していますので合わせて参考にしてみてください。

また私のブログでは今回のような、臨床検査技師関連の記事やスキルアップに関する記事を更新しています。他にもお悩みがある方はぜひ他記事もご覧になってみてください。
カテゴリーページ:臨床検査技師
カテゴリーページ:スキルアップ



今回もお読みいただきありがとうございました。



ではまた次回に。。

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