『元物理専攻者が解説』ルーメン・ルクス・カンデラの違いとは

新しい照明を買い替える、防犯ライトを購入しなきゃ。なんて時にたびたび目にするlmやlx。
店員さんのアドバイスやネットのおすすめなどで判断されている方も多いのではないでしょうか。
もちろんそれで事足りることがほとんどだと思います。
しかしその値の示す意味をしっかりと分かっていれば判断がスムーズに進むことは間違いありません。
そこで今回は光の単位が示す意味を身近な状況を例に紹介していきたいと思います。
1ページ目では光の単位の種類、ルーメンについて
2ページ目ではルクスとカンデラについて紹介したいと思います。
光の単位の種類(SI単位)
まずSI単位とは国際単位系(英:International System of Units)と言われ、世界で広く使われている標準的な単位のことです。
では光領域のSI単位にはどのようなものがあるのか簡単に見ていきましょう。
・ルーメン:光束(lx)
360°全方向における光の総量。
・ルーメン秒:高度エネルギー(lx・秒)
1秒間の光束。
・カンデラ:光度(cd)
ある方向の光の強さ。
・ニト:輝度(ntまたはcd/m2)
1m2に当たった光の強さ。
・ルクス:照度(lx)
照らされている部分のあかるさ。
・ラドルクス:光束発散度(rlx)
ある平面(光源、反射面、透過面)が照らすあかるさ。
・ルーメン毎ワット:発光効率(lm//W)
ある照明機器が一定のエネルギーで明るくできる度合い。
では一般的に多く使われているであろうルーメン・ルクス・カンデラについて簡単に解説していきたいと思います。
ルーメンとは
定義
ルーメンは
「すべての方向に対して1カンデラの光度を持つ標準の点光源が1ステラジアンの立体角内に放出する光束」
と定義されています。
つまりルーメンの値が大きいとその光源(電球など)自体の明るくさせる能力が高いということになります。
具体的に1ルーメンは1メートル先にあるロウソクの光で手元が確認できるほどの明るさといわれています。
用途
上記でも解説した通りルーメンは光の総量を示しています。
防犯ライトを例にしてみますと
lm値が大きいほど眩しくなりますので、ルーメンだけで考えるならば
lm値が大きいほど良い防犯ライトということになりますね。
自転車のライトも同様な考え方です
部屋の照明もルーメンで表示されていますが、部屋の大きさに適したあかるさがあるので単純にルーメンが大きければ良いというわけではないです。
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